「ゲーミングマウス おすすめ」とかで検索すると、勝ちたいならそんなの絶対に選ばないだろっていうマウスが数多く紹介されています。そこで今回は、FPSゲーマーに本当におすすめできるマウスだけを選んでご紹介します。次のような方のご参考にどうぞ。
- ゲーミングマウスが欲しいけど何を使えばいいのか分からない。
- 自分に合ったマウスを選んでエイムを良くしたい。
ここで紹介するマウスは全て使用したうえでおすすめしているので、カタログスペックだけ見てテキトーにランキングをつけてるところよりは信憑性があると思います。
ついでにゲーミングマウスの選び方を解説していますが、そんなのいいから早くおすすめマウスが知りたいという方は目次からとべます。
ゲーミングマウスの選び方 : FPS向け
ここで解説するゲーミングマウスの選び方は、FPSをプレイする人をターゲットとしたものです。MMOのことは知りません。
よくDPIは変更可能か、オンボードメモリはあるか、ボタンの数は多いかなどをマウス選びの基準に入れる人がいますが、そんなことを気にしなくてはいけないのは一昔前の話です。
最近のマウスには、DPI変更機能やオンボードメモリは当たり前のように搭載しています。ボタンに関してもFPSであればサイドボタンが2つほどあれば事足りるでしょう。
また、センサーはどんどん進化しているので、体感で違いを感じ取れるような人はほとんどいません。
よって、マウスを選ぶ際に本当に重要なのは次の3つです。
注目するポイント『形状・大きさ・重さ』
この3つは、持ちやすさ・動かしやすさに関係してくるので、自分に合ったものを見つけることさえできれば飛躍的にエイム力が向上させることも可能です。
形状 : 左右対称か左右非対称か?
マウスの形状は大きく分けて2つあり、左右対称のものと人間工学に基づいて作られた左右非対称になっているものです。
人間工学に基づいてるなら左右非対称の方がいいじゃんと思う方もいるかもしれませんがそれは違います。どちらがいいのかはマウスの持ち方によって変わります。
左右非対称のマウスは、主にかぶせ持ちの人が持ちやすいような形状になっているものが多く、左右対称のものはつまみ・つかみ持ちの人に合った形状になっています。
- かぶせ持ち : 手全体を密着させるようにする持ち方
- つかみ持ち : 指先+手の平を密着させる持ち方
- つまみ持ち : 指先のみで手の平をつけない持ち方
また、かぶせ持ち・つかみ持ちの人は手のひらをつけることから高さのあるマウスが持ちやすく、逆につまみ持ちの人は背の低いマウスを持ちやすく感じます。
大きさ : 自分の手のサイズは?
かぶせ持ちの人は大きめのマウス、つまみ持ちの人は小さめのマウスを好む傾向にありますが、手の大きさによっても選択するマウスは変わってきます。
例えば次のような組み合わせの人はこのようにマウスの大きさを考えましょう。
- 手が大きい+かぶせ持ち→大きめのマウスを選ぶ
- 手が小さい+つまみ持ち→小さめのマウスを選ぶ
手のサイズ+持ち方も考慮して、自分に合った大きさのマウスを選ぶのが大事です。
重さ : ハイセンシかローセンシか?
重さに関しては好みによる部分が大きいですが、ハイセンシの人は安定感のある重めのマウスを、ローセンシの人は振り回しやすい軽いマウスを好む人が多いです。
どちらが自分に合うのかよく分からないという方は、おもりがついていて重量を調整できるマウスを使ってみるのもいいかもしれません。
~5,000円 : FPS初心者はとりあえずこれ!
「いきなりマウスにお金をかけるのはちょっと…」という方には次の3つがおすすめです。
Logicool G300Sr
サイドボタンがメインボタンの端に搭載されている珍しいタイプ。クセのある形状ですが、意外と持ちやすく価格を考えると入門機としては悪くないです。
8年も販売が続いているド定番マウスですが、センサー性能は8年前から変わっておらず、性能で他のマウスより劣っている感は否めません。
性能面を考えると次に紹介する2つの方がおすすめです。
Logicool G102
旧GPROの廉価モデル。形状は全く同じでセンサー性能と耐久性がやや劣ります。
ゲーミングマウスの中ではかなり小ぶりな形状でつまみ持ちと相性が良いです。軽いクリック感が特徴で慣れるまで誤爆することもあるかもしれません。
ほぼ同価格のG300Srと比較しても、性能面でG102>G300Srなのは間違いないです。
Logicool G304
G102と同様の形状で無線化されたモデル。無線で100gを切れるマウスは他に中々ありません。充電式ではなく乾電池で動かすタイプということだけ注意しましょう。
先程のG102に+2,000円するだけで、無線・高性能センサーになるので余裕があればこちらを使ってみて欲しいです。
この価格帯の中では間違いなく最強のゲーミングマウスです。
~10,000円 : どれを選んでも十分使えるマウス
この辺りの価格帯から選択肢がどんどん増えていきます。このマウスを選べば間違いないというのはありませんが、どれも使ってみて損はないものばかりです。
Logicool G403
性能と価格のバランスが良く、万人受けしやすい形状で誰にでもおすすめできるゲーミングマウスです。左右非対称で尻が高く、かぶせ持ち・つかみ持ちとの相性が特に良いです。
また、10gの着脱可能なおもりがあるのでMAX100gまで重量を盛れます。サイドはラバー加工が施されていて滑りづらくなっているので、手汗をかきやすい人にもおすすめしたいマウスです。
Dream Machines DM1 FPS
左右対称でつまみ持ちとの相性が良く、重さも83gと比較的軽いです。マット加工による手触りの良さとシューレースケーブルによる無線のような操作感が特徴です。
Dream Machinesという日本ではあまり有名ではないメーカーですが、かなり完成度の高いマウスなので一度使ってみて欲しいです。詳しいレビューはこちらでしているので是非ご覧ください。
Zowie EC2-B
EC1-A,EC2-Aと同じ左右非対称の形状で新しいセンサーを搭載したモデル。かぶせ持ち・つかみ持ちと相性が良いです。一回りサイズの大きいEC1-Bもあるので大きめのマウスが欲しい方はそちらを選ぶのもありです。
また、Zowieのマウス全般に言えることなのですが、クリックが他のマウスに比べて硬いので軽いクリック感を求める人とは相性が悪いかもしれません。
Zowieには様々な形・大きさのマウスがあるので、必ず自分に合ったものが1つくらいは見つかるはずです。
Zowie S1・2 Divina
Zowie FKシリーズに似た形状のキュートな見た目をしたマウス。左右対称でつまみ持ちとの相性が良いのはもちろん、かぶせ持ち・つかみ持ちでも申し分ないほど持ちやすいです。
また、ケーブルの付け根が上向きになっていてマウスパッドと接触しないので、マウスバンジーと一緒に使えばコードの煩わしさが大分と軽減されます。
外側のテカテカのコーティングは手汗をかいたときに滑り止めの役割を果たしてくれますが、べたつきの原因にもなるので好みが別れます。
SteelSeries Sensei 310
一見名前から旧Senseiの後継機のように思えますが、形が左右対称というところ以外は全く別物と考えてください。ただ、旧Senseiと同じくつまみ持ち・つかみ持ちと相性が良いのは変わってません。有線マウスの中では比較的重め。
サイドはシリコン製で出来ていてグリップ力が優れています。サイドボタンが左右に2個ずつ計4個あるのでマウスにボタンを多く割り振りたい人にもおすすめです。
SteelSeries Rival 310
基本性能はSensei310とほとんど変わりませんが、形状が左右非対称でかぶせ持ちとの相性が良く、右側のサイドボタンがなくなったことで少し軽くなったマウスです。
Finalmouse Ultralight Pro
上面と底面に穴を開けまくって大幅な軽量化に成功したゲーミングマウス。左右対称でつまみ持ち・つかみ持ちとの相性が良いです。耐久性が心配になる見た目ですが、意外に頑丈なので問題ありません。
ケーブルが硬い、ポーリングレートが500Hz固定などの問題もありますが、ここまで軽量化に力を入れているマウスは中々ないので是非一度使ってみてほしいです。
ただ、ずっと在庫切れが続いていて現状では入手がかなり困難なのが難点です。
~15,000円 : 軽量or無線でマウス操作が快適
この価格帯になってくると尖った性能のマウスや無線マウスしかありません。
Finalmouse Air58 Ninja
58gという圧倒的な軽さを誇るゲーミングマウス。
Finalmouse Ultralight Proのサイドにも穴を開けて9gもの軽量化に成功したモデルです。前モデルの欠点であったケーブルの硬さを克服するために「ファントムコ―ド」という非常に柔らかいケーブルが採用されています。
次のモデルはどのように軽量化するのか気になるメーカーです。Air58 Ninjaの 詳しいレビューはこちらでしているので是非ご覧ください。
Logicool G703
G403を無線化したモデル。無線化したため重量は増えているがケーブルの煩わしさがなくなっているので、実際はそこまで重くなったようには感じません。また、フル充電で32時間動かせるのでバッテリー持ちも悪くありません。
どうしても軽い方がいい方はG403、快適性を求める方はG703がおすすめです。
また、このマウスはワイヤレス充電に対応していて、専用のクソ高いマウスパッドを別途購入することでマウスにコードをつないで充電する手間を省いてくれます。
ただ、そのマウスパッドの大きさ・滑りが自分に合わなかった場合は、ただの充電用高級下敷き(¥17,000)になってしまうので注意が必要です。
Logicool G903
左右対称でつまみ持ちと相性の良い形状で、高級感のある見た目(ゴキブリにしか見えない)をしたマウス。センサー性能はG703と同じです(もちろんワイヤレス充電可)。こちらもフル充電で32時間動かせます。
メインクリックとホイールを除いても計6個のキー割り当て可能なボタンがあるので、マウスであれもこれも操作したい人におすすめ。ホイールにチルト機能があるのが地味に便利。
重量は110gとかなり重ためですが、さらにおもりで+10gすることができます。重いマウスで安定感を求めるハイセンシの方に向いています。
~20,000円 : ここまできたらこれ一択!
ここまで予算がある方なら選択肢は次のたった1つです。
Logicool G Pro Wireless
このマウスを選べば間違いないと自信を持って言えるマウスです。かぶせ・つかみ・つまみ持ちのどれでもOKな形状で、誰が使ってもしっくりくる設計になっています。
第二世代HEROセンサーのおかげで電力効率がよくなり、従来のバッテリーの1/3の重さまで軽量化されて、無線マウスでは驚きの80gです。
また、フル充電で60時間(G703,G903のほぼ倍)動かせるので、正直このマウスを差し置いてG703,G903を選ぶ理由はほとんどないと思います。
低~中価格帯のマウスを何回も買い替えてマウス沼にはまるくらいなら、少々値は張りますが、初めからこのマウスを選んでおけば他のマウスに変えたくなるようなこともなくなるので結果的に安く済みます。
個人的なおすすめTOP3
おわりに
今回の記事ではおすすめのゲーミングマウスを価格別に14個紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。少しでもマウス選びのご参考になれば幸いです。
こうして振り返ってみると14個中7個がLogicoolのマウスでびっくりです。やはりLogicoolは他メーカーと比べて無線技術が秀でていて、低~高価格に満遍なく良いマウスがあります。
現状ではG Pro Wirelessを選んでおけば間違いありませんが、他メーカーもどんどん無線化・軽量化してこれを超えるマウスを生み出してほしいです。