この記事では、FPSを出す・遅延を抑える ためにするべきグラボのコントロールパネル設定を紹介します。
FPSのような一瞬の撃ち合いで勝負がつくゲームでは、カクツキや遅延は起こしたくありませんよね。間違った設定をしていた場合、グラボの性能を活かしきれないだけでなく、プレイに支障をきたすレベルの遅延が発生してしまうこともあります。
適切な設定にすることでグラボの性能を最大限に発揮しましょう。
3D設定の管理
- デスクトップ画面で右クリックして“NVIDIAコントロールパネル”をクリックします。
- 左上にある“3D設定の管理”を選択して“グローバル設定”の欄を変更していきます。

※特定のゲームでのみ設定を適用させたい場合は”プログラム設定”の欄から選べます。
おすすめ設定
パフォーマンス重視での最適な設定は下の画像のようになります。(2/17更新)


「 よく分からないけど軽くしたい」という方は、これと同じ設定にしておけば間違いないです 。画質もそこそこ良くしたい方もいると思うので各項目を簡単に解説します。
超低遅延モードが追加! ※追記(8/22)
8/20にリリースされた新ドライバ436.02から「Low Latency Mode(超低レイテンシ モード)」が追加されました。これにより入力レスポンスが高速化され、最大で33%もの遅延が削減されます。
超低遅延モードを選択するには、3D設定の管理から「低遅延モード」の項目を変更する必要があります。

次の3つのオプションが使用できます。ここは"Ultra"を選択しましょう。
- オフ:ゲームのエンジンは、レンダリングの処理能力を最大にするために自動的に1~3をキューに入れます。
- オン:キューに入れられたフレームの数を1に制限します。
- ウルトラ:GPUがフレームを取得してレンダリングを開始するまでにフレームを送信します。
フレームレート上限の設定とImage Sharpening ※追記
10/29にリリースされたドライバ441.08から「Image Sharpening」、1/6リリースの441.87から「Max Frame Rate」がそれぞれ追加されました。
「Image Sharpening」をオンにすることで、ゲーム中の画像の鮮明さが向上し視認性が良くなります。鮮明化の強度はスライダーで調整できるようになっているのでお好みで設定してください。デフォルトのままでも十分見やすいです。

「Max Frame Rate」をオンにすることでゲーム中のFPS上限を設定できるようになりました。40~240FPSの間で設定することができます。
遅延を最大限に短縮するために、プレイするゲームの平均FPSより少し低めの値に設定するのがおすすめです。このとき「低遅延モード」は必ずウルトラにしておきましょう。

各項目の簡単な説明
CUDA-GPU
モデリングに関する設定。グラボ1枚の場合は“すべて”
DSR-係数
最初に画面をレンダリングするとき高解像度で行う→元の解像度に変換することで画質を上げる設定。画質よりパフォーマンス重視なので“Off“
アンチエイリアシング-FXAA
オブジェクトなどのギザギザになってる部分(ジャギー)を目立たなくする設定。ギザギザはなくなるが輪郭がぼやけてしまうのでかえって見づらい。よって“オフ”
アンチエイリアシング-ガンマ修正
画面の色味や画質を向上させるための設定。画質よりFPS優先なので“オフ”
アンチエイリアシング-モード
アンチエイリアスについての設定のあれこれ。アンチエイリアスは使ってもぼやけるだけなので“オフ”※ゲーム内の設定でもオフにしておきましょう。
アンビエント オクルージョン
リアルな影を生成するための設定。必要ないので“オフ”
シェーダーキャッシュ
ゲームの描画データをHDD内に保存しておいて、CPUの負荷を下げる設定。オンでもオフでもそこまで負荷は変わりませんが描画がずれると言う人もいるので念のため“オフ”
スレッドした最適化
CPUの複数のコアを全て使うようにする設定。“オン”
テクスチャフィルタリング-クオリティ
グラフィックスカードがレンダリングするときにどのようにするかの設定。簡単に言うと画質の設定。画質よりFPS優先なので“ハイ パフォーマンス”
テクスチャフィルタリング-トリリニア最適化
テクスチャの画質を落として負荷を下げる設定。もちろん“オン”
テクスチャフィルタリング-ネガティブLODバイアス
”許可”にしておくと画面のちらつきが抑えられるので、動きのあるゲームをする場合は “許可”ちなみに “クランプ”にすると静止画面での画質を向上させることができる。
テクスチャフィルタリング-異方性サンプル最適化
画質を落として負荷を下げる設定。画質よりFPS優先なので“オン”
トリプル バッファリング
垂直同期オンにする人はこれもオンにしておけば、負荷を下げれます。垂直同期はオフが推奨なのでこれも“オフ”
バーチャル リアリティ レンダリング前フレーム数
VRを使用するときの設定。VRはしないのでスルー。
マルチフレーム サンプリング AA (MFAA)
アンチエイリアスのような機能を負荷をかけずにかけられる設定。ほとんど負荷がかからないみたいだけど“オフ”
レンダリング前最大フレーム数
モニターのフレーム遅延に関する設定。数値を低くするほど遅延を抑えられるが、その分CPUの負荷も大きくなる。自分のPCのスペックと相談して余裕があれば“1”推奨
優先的に使用するリフレッシュレート
使ってるモニターのリフレッシュレートに関する設定で、モニターの最高値に合わせるため “利用可能な最高値” を選択。
垂直同期
オンにするとfps制限をかけれる。グラフィックボードの負荷は減るが遅延が発生する。絶対に”オフ”
異方性フィルタリング
テクスチャが鮮明になる設定。(それほど違いは感じられなかったです。)画質よりFPS優先なので“オフ”
電源管理モード
“パフォーマンス最大化を優先”にすると 3Dアプリ実行時(ゲーム中など)にグラボのパフォーマンスを最大限に発揮できる。GPUを高い周波数で維持し、高速にフレームを処理する設定。電気代を気にしないなら“パフォーマンス最大化を優先”一択。
まとめ(これだけは設定しておこう)
この記事では、パフォーマンスを重視したグラボの設定を紹介しました。そのなかでも特にしておいた方が良い設定がこちらの3つです。
- レンダリング前最大フレーム数→“1”推奨
- 垂直同期→絶対に”オフ”
- 電源管理モード→“パフォーマンス最大化を優先”
FPSを出したい・遅延を抑えたい場合は、最低限この3つをおさえておきましょう。
今回紹介した設定はパフォーマンス全振りの設定なので、画質も優先したい部分の設定はゲームをプレイしながら自分にあったものに変えてみてください。
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