【DM1 FPS レビュー】つまみ・つかみ持ちに最適なゲーミングマウス

この記事では、次のような方にぴったりのゲーミングマウス『DM1 FPS』をご紹介します。

  • つまみ持ち、つかみ持ちに適したマウスが欲しい方
  • なるべく軽くて疲れにくいマウスが欲しい方
  • マウスに無線のような操作感を求める方

発売から5ヵ月使い倒して感じたこのマウスの良い点・悪い点を細かく考察していきますので、どうぞ最後までお付き合いください。

DM1FPSの主な特徴

まずは、このマウスの基本スペックをざっくり表にまとめてみました。

形状左右対称で背が低い
重量83g
センサー最新センサーPMW3389
スイッチHuano製 ※固め
ケーブル超柔らかい
PMW3389は、高性能で評価も高いPMW3366の改良版のセンサーです。

最新センサーを積んでいること・83gと比較的軽いこと・ケーブルが柔らかいことの3つが大きな特徴であり、魅力でもあります。

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DM1FPSを使ってみて感じたメリットとは

マット仕上げが最高の手触り

DM1 FPSの正面

DM1FPSのカラーは複数販売されており、カラーによって表面の加工が違うので注意が必要です。カラーバリエーションは次の4種類になります。

  • ノワール(白黒)※上の画像と同じ
  • ブリザードホワイト(白)
  • レッド(赤)
  • オーシャンブルー(青)

表面の加工は上2つがマット仕上げ、下2つがグロス仕上げになります。

今回、私が購入したのは「ノワール」で、白黒マウスいいね!かっこいい!くらいの気持ちで選んだのですが、これが結果的に大正解でした

この「ノワール」は表面がマット仕上げになっていて、手触りが超絶気持ちいいんですよ。すべすべでしっとりしていて、ずっと触っていたくなるくらいです。

あと、個人的に嬉しかったのが手汗をかいても全然マウスが手から滑らないことです。マット仕上げのおかげなのか、滑るどころか手に吸い付くようなフィット感が得られました。手汗をかきやすいゲーマーにとっては本当にありがたいです。

残念ながら、グロス仕上げの方は購入していないのでどんな手触りか分かりませんが、手汗をかきやすい方にはマット仕上げをおすすめします。

ただ、白色なので汚い手で触らないように注意しましょう。私は一度汚い手で触ってしまい汚れを落とすのに苦労しました。

持ち方は選ぶが抜群に持ちやすい形状

DM1 FPSの裏面

形状は左右対称で変なクセがなく、万人受けしやすい設計になっていると感じました。昔人気だったSteelSeries Senseiの形状にそっくりです。 というかほとんど一緒ですね。

上の画像では分かりづらいのですが、側面が内側にクイッと湾曲しているので「ここに指を引っかけて持てばいいんだな」というポイントが明確で持ったときのフィット感が抜群です。

この湾曲のおかげでつまみ・つかみ持ちで本当に持ちやすくなっています。
DM1 FPSの側面

持ちやすさといえば大きさも重要ですよね。このマウスの高さは3.8cmで、ゲーミングマウスの中では比較的薄型です。全体的なサイズとしては、やや大きめの部類に入ると思います。

手の小さい方や女性は、多少使いづらく感じるかもしれません。参考までに、私の手のサイズは19.5cm×9cmで非常に持ちやすく感じています。

サイドボタンは奥側が遠くて少し押しづらく感じましたが、使っているうちに気にならなくなりました。そう、慣れです。

この形状のデメリットとは

ええ、もちろんデメリットもあります。すべての人にあったマウスなんて存在しないので仕方がありません。そのデメリットとはズバリ、かぶせ持ちで持ちづらいことです。

かぶせ持ちとは、手のひらをベッタリとマウスにつける持ち方のことです

なぜ、この持ち方とこのマウスの相性が悪いかというと、側面の湾曲+薄型のせいでかぶせ持ちをした際に小指の置き場所がないからです。

小指をサイドに置こうとすれば薬指の行き場がなくなり、薬指をサイドに置けば小指の行き場がなくなるという、なんとももどかしい感じになります。

もちろん手の形・大きさなどで個人差はありますが、かぶせ持ちの人におすすめできるかといったら、正直うーんって感じです。

 
そもそもかぶせ持ちの人には、左右対称マウスは向いていないような気がします。

丁度いい軽さで疲れづらい

このマウスの重量は83gで他のゲーミングマウスと比較しても、かなり上位に組み込めるレベルの軽さです。

最近は軽いマウスが増えてきたとはいえ、大半のマウスは90gを超えてしまっています。マウスの動かしやすさ、疲れにくさを考慮すると、軽さも形と同じくらいこだわるべきポイントでしょう。

重さを感じさせない柔軟なケーブル

靴ひもケーブル

「もう、これ無線じゃん…」ってくらい重さを感じさせず、ゲーム中にコードを煩わしく感じることがほとんどなくなりました。

無線と同じはちょっと言い過ぎかもしれませんが、それに限りなく近い感覚で操作できることは間違いありません。有線マウスのケーブルの中ではトップクラスに使いやすいのではないでしょうか。私の中では一番使いやすかったです。

このケーブルは「シューレース(靴ひも)ケーブル」と呼ばれていて、確かに靴ひもくらいの柔らかさと言われたら想像しやすいですね。

これに似たケーブルでFinalmouseのファントムコ―ドというのがありますが、こちらのほうが柔らかくてケーブル自体も細いのでおすすめです。
私の中では「DM1FPSの靴ひもケーブル≧Finalmouseのファントムコード 」ですね。

他のメーカーもケーブルの柔らかさにはもう少しこだわって欲しいです。ケーブルが変わるだけでも格段に操作性は向上しますからね。

最新センサーと使いやすいソフトウェア

DM1FPSのセンサーはPMW3389を採用していて、これはPMW3366の改良版だそうです。

「最新センサーやと!?これはワイのエイム力も爆発的に向上や!」なんて期待をしながら実際に使ってみましたが・・・違いなんてわからん!

まぁ、分かってはいましたけどね。人力でセンサーの違いに気づける人なんて、そうそういないのではないでしょうか。最近のセンサーはどれも完成度が高いので、センサーのスペックの違いなんて気にしても仕方ないと思っています。

DM1 FPSのソフトウェア

DPI・ポーリングレート・ライトは専用のソフトウェアで変更可能で、公式サイトからDM1FPSを選んでダウンロードすることができます。直観的に操作できるような設計になっているので、これで困ることはほぼないでしょう。

予備も同梱!滑りやすく止めやすいソール

DM1 FPSのソール

ソールに関しては、滑りやすいが止まりにくいほどでもないといった具合の丁度いいバランスに感じました。変な引っ掛かりもなくスムーズに操作することができます。

さらに、嬉しいことに予備のマウスソールも同梱されているので、表面が劣化してきたあたりに交換することもできます。自分で買い替える必要がないのは便利ですね。

 
5ヵ月ほど使ってもほとんど劣化していなかったので、耐久性もかなり良く感じました。

DM1FPSを使ってみて感じた不満点とは

このマウスの個人的な不満点は次のたった1つです。

固すぎるメインクリックのスイッチ

メインクリックが固い!このマウスの不満はこれに尽きます。

先に言っておきますが、これは完全に好み・感覚の問題です。実際に使ってみたら、そんなに固くないじゃんと思うかもしれません。そりゃ人によって感じ方は違いますからね。

それでも私は文句を言いたい。どうしてもっとクリックを軽くしてくれなかったんだよぉお!軽いクリック感が好きな私には、この固さはストレスに感じました。

プラスに考えればクリック誤爆しにくいってことなので、単純にそれを狙ってこの固さにしたのかもしれません。それにしても固すぎやしませんかねぇ。

 
好みが分かれるスイッチなのは間違いないです。

DM1FPSの総評

持ち方は選ぶものの細部まで使いやすさが追及された完成度の高いゲーミングマウスだったと思います。点数をつけるとしたら90/100点くらいでしょうか。

つまみ・つかみ持ちのプレイヤーにとって最高の選択肢になるのは間違いありません。

持ち方さえ合えば、疲れにくさ・動かしやすさは抜群に良くなりますが、合わなければむしろ使いづらく感じてしまうので注意です。 店頭で触って確かめてから購入するのが理想ですね。

-10点はメインクリックの固さです。連続でタップするようなゲームでは使いづらく感じるかもしれません。ただ、ZOWIE系マウスのクリック感が好きな人ならすんなり受け入れられるかと思います。逆に、Logicoolのような軽いクリック感を好む人は苦手に感じると思います。

おわりに

今回は「DM1 FPS」の使用感について解説しましたがいかがでしたでしょうか。DM1 FPSを発売しているDream Machinesは日本ではそれほど有名なメーカーではありませんが、今回のマウスは完成度も高いので是非使ってみてほしいです。

まぁ正直、性能云々よりも見た目が好みっていうだけで買いでした。白色のゲーミングマウスってなかなか無いんですよね。