【Finalmouse Air58 Ninja】空気のように軽いゲーミングマウスをレビュー

今回の記事では、次のような方にぴったりなゲーミングマウス『Finalmouse Air58 Ninja』をご紹介します。私の中で今一番お気に入りのマウスです。

  • 重さを感じさせないくらい軽いマウスが欲しい方
  • ちょっと変わった見た目のマウスが欲しい方

このマウスの良い点・悪い点を細かく考察していきますが、先に言っておくとかなり悪い点が目立ちます。それでもこのマウスをおすすめする理由があるので、どうぞ最後までお付き合いください。

Finalmouse Air58 Ninjaの注目すべき特徴

このマウスの最も注目すべきポイントは58gという圧倒的な軽さです。ここまで軽量化されたマウスはなかなかありません。基本スペックは下の表にざっくりまとめました。

形状左右対称
重量58g
センサーPMW3360
ポーリングレート500Hz固定※
スイッチOmron製
ケーブルそこそこ柔らかい

※少し面倒ですが変更する方法もあるので下の方で紹介します。

Finalmouse Air58 Ninjaを使うメリットとは

Finalmouse Air58 Ninjaの箱

今回入手したのは、2カラーあるうちのCherry Blossom Redです 。売れ行きを見る限り、こちらの色が先に完売していたので赤色が人気色なのでしょう。

重さを感じさせない圧倒的な軽さ

このマウスを紹介する上で最初に触れるべきは軽さでしょう。他のゲーミングマウスと比較しても20~40gほど軽くマウスの動かしやすさ・疲れにくさは段違いに良いです。

この軽さのおかげで小さな力でマウスを動かせるので、繊細な操作も簡単にできます。

あまりに軽いので、慣れるまでの間エイムが難しく感じるかもしれませんが、少しエイム感度を下げると丁度いい具合になるかと思います。
逆に一度慣れてしまうと、他のマウスが重くて使えなくなります。

このマウスを使いだしてから、90g以上のマウスでゲームなんて考えられないくらいにはハマりました。80gくらいがギリ許容範囲になるほど感覚がおかしくなります。

今までローセンシで長時間ゲームをプレイすると結構腕が疲れたのですが、このマウスではほとんど疲れが残らず、20g変わっただけでここまで違うのかと驚きました。

 
配達で箱を受け取ったときの第一印象は「軽ッ!」でした。箱の時点でこのマウスはやべーって分かりましたね。

そこそこ持ちやすいバランスのいい形状

Finalmouse Air58 Ninjaの外観

形状は左右対称でこれといったクセもなく、持ちやすい印象でした。ただ背は少し低めなので、手のひらをべったりつける持ち方の人は持ちづらく感じるかもしれません。

このマウスは側面もハニカム構造(穴だらけ)になっているので耐久性が心配だったのですが、実際に使ってみると意外に頑丈で、マウスを持つ手が力んでしまう方でも問題ありません。握力がゴリラ並みでもない限り大丈夫でしょう。

軽量化のために側面にまで穴があけられているので、側面に滑り止め加工が施されていません。それが原因でマウスが手から滑りやすくなっているので、手汗をかきやすい人は何かしらの対策が必要かもしれません。
 
私も手汗をかきやすいので、側面に滑り止めシートを貼ることで対策しています。

タップしやすい軽いメインクリック

メインクリックはOMRON製スイッチで、そこそこ軽くてタップもしやすいクリック感でした。クリック音は高めなので、人によっては少しうるさく感じるかもしれません。

耐久性に関しては、すぐにチャタリングを起こしたという話を聞いたので心配でしたが、個体差もあると思うので何とも言えないです。2ヵ月ほど使っていますが、今のところは問題ありません。ただ、実際ちょっと安っぽい感じのクリック感ではあります。

サイドボタンは少し小さめですが、押しやすい位置にあるのであまり気になりませんでした。

無線に近い操作感が得られるファントムコード

ファントムコード

このマウスのコードはファントムコ―ドといって、無線のような操作感が得られるそうですが、(個人的には)それほど使いやすくは感じませんでした。マウス本体が軽量すぎるためか、ゲームに集中している時でもコードの存在感を感じるほどには気になります。

正直、このコードがメリットと言えるほどのものなのか分かりませんが、他メーカーのと比べれば快適なのは間違いありません。

ワイヤレスマウスを体験した方だと、それほど感動はないかもしれません。過度な期待はせずにいきましょう。

俳句が施された特徴的なホイール

Finalmouse Air58 Ninjaのホイール表

このマウスのホイールには俳句が施されていて、そのパターンは全部で8種類あるようです。俳句が好きな人には結構グッとくるのではないでしょうか。

でも俳句に興味のない人からしてみれば、「なんだこの微妙なホイール」ってなります。これこそ完全に好みの問題ですが、普通のホイールにして欲しかったです。普通が一番。

また、残念なことに俳句の文字を良く魅せるためなのか表面はフラットになっていて、指の引っ掛かりがありません。凹凸がないため微妙に使いづらかったです。

Finalmouse Air58 Ninjaのホイール裏

デザインがどうしても気になる人は、 分解するのが少しだけ面倒ですが、こんな感じにゴム部分を裏返して使うこともできます

 
このデザインが良いのか悪いのかはよくわかりませんが、好みが分かれるのは間違いないですね。

Finalmouse Air58 Ninjaを使って感じた不満点とは

全てを台無しにする滑らないソール

Finalmouse Air58 Ninjaの裏面

このマウスの一番の不満点がこのソール部分です。普通にマウスを動かしていると「ん?なんか引っ掛かってるぞ」という感覚があります。

ソール自体とソールを囲っている部分のどちらが原因か分かりませんが、力のかけ具合によっては、マウスパッドを削ってるんじゃないかというくらい引っ掛かります。柔らかいマウスパッドとの相性なんてほんとに最悪で、マウスが沈み込むたびにこの感覚があってゲームどころではありません。

少し分厚めのソールに交換するか、マウスパッドをハード系にするなどの対応が必要です。ただ、ソールを交換しようにもFinalmouse用のソールを日本で取り扱っている所がないのが難点です。

追記:あまりにも気になったので、対策としてマウスの底面をやすりで削りました。見違えるほど使いやすくなったので是非ご覧ください。
【Finalmouse Air58】 底面研磨のやり方とおすすめのソールをご紹介!

ポーリングレートが500Hzに固定される問題と対処法

このマウスのセンサーは安定のPMW3360が採用されていてよかったのですが、なぜかポーリングレートが500Hz固定です。1000Hzが主流になっている中で、あえて500Hzで固定した理由はよく分かりません。

500Hzの方が安定するという意見もあるので、一概に1000Hzの方が良いとは言えませんが、せめて専用のドライバで変更できるようにしてほしかったところです。

ちょっと面倒ですが1000Hzに変更する方法もあるので紹介しておきます。

1000Hzに変更する方法

Dream Machinesのdm1prosというマウスと基盤が同じみたいなので、それを利用する方法になります。 まずは、こちらからdm1pros用のドライバをダウンロードします。

dm1prosドライバのダウンロード画面

ファイルが2つありますが、両方ダウンロードしましょう。上がソフトウェア本体で、下がスリープモードに関するファームウェアです。

dm1prosのソフトウェア

ダウンロードしたら、ソフトウェアを起動してPOLLING RATE(画像の赤枠部分)の欄で1000Hzにチェックをいれて保存します。これでポーリングレートの変更は完了です。

変更が成功したかどうかはこちらのサイトで確認できます。

【総評】それでもこのマウスをおすすめする理由

細かいところを見ていくと不満な部分が目立つ印象でしたが、そんな不満がどうでもよくなるくらいの軽さを誇るゲーミングマウスだったと思います。

ソールを交換するなどして使いやすいようにカスタマイズさえすれば、この軽さはメリットしかありません。軽さを追及している人なら十分選択肢に入るマウスだと思います。

おすすめするとは言いましたが、どこのショップもすぐに売り切れになっていて入手困難なのが難点です。

おわりに

今回は「Finalmouse Air58 Ninja」の使用感について解説しましたがいかがでしたでしょうか。使い始めた当初は「なんか微妙だなー」と印象は良くも悪くもありませんでした。そこで以前使っていたマウスに戻してみたところ、信じられないくらい重たく感じて使いづらかったので、今ではこのマウスを使用しています。ゲーミングマウスの重さが与える影響がここまで大きいなんて思ってもみませんでした。